グロースハッカーあるある言いたい

先日、UX JAMに初参加した際に感じた、「グロースハッカー」という職種に対するあるあるを共有します。

uxmilk.connpass.com

 

1. 「グロースハッカー」を名刺の役職で見ないあるある

UX JAMに限らず、IT系の勉強会、社員の方など、いろんな方にお会いしますが、「グロースハッカー」という役職を名刺に入れている方はいませんでした。

 

もしかしたら、元VASILYの梶川さんは、名刺に「グロースハッカー」を入れていたのかもしれませんが。

 

ちなみに、僕も名刺は「プロダクト統括」で、口頭で「グロースハッカーやってます!」って言いまくります。

 

2. 「グロースハッカー」っていう響き懐かしいよねあるある

「グロースハッカー」がバズワード的に流行ったよね〜。という認識に落ち着いてる方が多い印象です。

 

こういった認識の方は、

・社内に「グロースハッカー」という役職の人はいないものの、ディレクターが数字見て施策出してっていうことやってる

・AARRRに基づいてやってて、ちょいとうまくいってる

AARRRの概念は知っていて、Retentionの大事さも理解しているので、そこの改善を重要視してる

 

といったグロースハック的な行動を回りがやっている/チームに取り入れてることがよくあります。

 

3.「AARRRモデル」を誰も言ってくれないあるある

「エーエーアールアールアールモデルでいうと、、、」「エーエーアールアールアールモデルのそもそもって、、、」と、誰もこのモデル名を言わないです。

 

あれですもんね、長いですもんね。疲れますよね。

 

当然、言って欲しいわけではないですが、僕が「エーエーアールアールアールモデルの、、、」と話していると、2つ目の「エー」あたりで、「はいはい、それね。もう言わなくても大丈夫なんやで。」って気づく人が多いです。

まぁ、それでも言い切っちゃいますが。

 

別名称として「アーモデルの、、、」や「海賊モデルの、、、」と話しても、正直ピンときませんしね。

 

 

とまぁ、色々気付いたことがありますが、1つ思いました。

 

そっか、そろそろ僕が(仮)日本グロースハッカー協会を作るしかねぇのか。と

 

正味な話、UX MILKの雰囲気がすっごい楽しくて、これのグロースハッカー同士で語り合えたら、より楽しくね?って羨ましくなったのです。

 

僕、頑張ります。

サービスを作る上で大事にすべき共通概念

本記事の対象領域

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今回、どのフェーズにも共通している概念についてお伝えします。

スタートアップのサービス作りの金言として

 

ユーザーが欲しいものを作る

 

というものがあります。

しかし、これは言葉足らずで、必要な言葉があります。

 

会社の資金が尽きるまでに、ユーザーが欲しいものを作る

 

これで、少し具体化しました。

ただ、これだけでも言葉足らずです。そこで、

 

会社の資金が尽きるまでに、ビジネスとして成立する、ユーザーが欲しいものを作る

 

これで、より具体化しました。

ここで大事になるのは、3つの要素です。

・期限

・ビジネス

・プロダクト

 

いつまでに、どういった条件を兼ね備えたプロダクトを作るべきか。

これを常に頭に入れておく必要があります。

ロードマップの用語説明と各項目の簡単な説明

前回の記事にて、サービスのフェーズを横軸とし、各フェーズで理解すべき概念、大切にすべきマインド、実行すべき行動に分けた図を紹介しました。

本日は、こちらの説明を行います。

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まず、図の中に登場する用語の説明を行います。

 

行動:具体的に行うべき行動

マインド:大事にすべき考え方

概念:フェーズの全体像、次のステップへ進む条件等

CPF:Customer / Problem Fit、対象の顧客が、重要な課題を抱えていることが判明する

PSF:Problem / Solution Fit、課題に対して、適切なソリューションが判明する

SPF:Solution / Product Fit、適切なソリューションを表現したプロダクトが形作られる

PMF:Product / Market Fit、適切なプロダクトが適切な市場に届けられている

 

それぞれのステップごとのイメージを伝えます。

 

1. どのフェーズにも共通するモノ

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この箇所は、サービスがどのフェーズにあろうと大事にすべきものを意味します。

 

2.アイデア出しからCPFまで

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「これ良いな!」と思ったアイデアがあれば、それは「誰の」「どんな問題を」解決するかを検証する必要があります。

そして、このフェーズがその2つがあると確信を持てるようになることを目指します。

 

3.CPFからPSFまで

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特定のユーザーの抱えている課題を見つけた次は、その課題をどうやって解決するかを決める必要があります。

あるユーザーは抱えている課題に対して、代替手段によってある程度の解決を達成している可能性もあります。

そのため、問題を解決する方法そのものだけでなく、既存の手段も考慮し、この解決方法だと確信を持てることを目指します。

 

 

4.PSFからSPFまで

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解決方法をプロダクトに落とし込むことが必要になります。

そのプロダクトはソリューションをしっかりと表現できているか、そしてユーザーはこのプロダクトを通じて課題を解決できているかを検証します。

 

5.SPFからPMFまで

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課題を解決できるプロダクトは、その課題を抱えているユーザーのもとへ届けられる必要があります。

 

 

6.PMF以降

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適切なプロダクトを適切な市場に届けた後は、マネタイズに向け、ユーザー数や継続率をより高めていく必要があります。

このフェーズはAARRRモデルなどに代表される、グロースハックと言われる箇所です。

 

 

今後は、これらの項目ごとの詳細な説明をしていきます。

 

 

 

サービスのグロースの悩みの収束点と、その解決の道筋

私、グロースハッカーをしておりますabe-perori です。

 

Apple が選ぶ『BEST OF 2015 今年のベスト』に選ばれたことをきっかけに、周りの方からサービスのグロースに関して相談、質問等をいただくことが増えてきました。

 

ただ、そうした場合に、なかなかその場で、明快で適切な回答を伝えるのは難しいなと感じています

難しさを感じる主な理由としては、相手の方の前提知識、開発状況、組織体制、サービスのフェーズなど、千差万別の状況があること、そして、それらを短時間のうちに把握する難しさです。

 

しかしながら、相談を受けているうちに、悩みの収束点がうっすらと見えてきました。

それは、"実務への落とし込み"と"継続"という2点です。

 

例えば、この2点のパターンとしては、

・AARRRモデルを知っているものの、それを実務にどう活かしていけば分からず、今まで通りの進め方をしてしまっている

・一度ワークショップを行ったものの、その一度きりで終わってしまい、何も変わらなかった

などです。

 

もちろん、上記の例以外にも多数悩みの形はありますが、悩みの根本はここから出てきているようです。

 

そして、これらを解決するために重要なことは、自分たちが何を大切にしなければいけないかを知ることです。

それは、自分たちのサービスは"今どこにいるのか"、だから"今何をすべきなのか"を知ることです。

 

それを知るために、このブログでは、以下の図を用います。

サービスのフェーズを横軸とし、各フェーズで理解すべき概念、大切にすべきマインド、実行すべき行動に分けたものです。

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この図の詳細の説明は別記事にてお伝えしますが、サービスを成長させていくための道筋と考えていただければと思います。

今後は、2日に1記事のペースで投稿していきます。